Claude Codeを使っていると、いろんな場面で「.md」という拡張子のファイルが出てくる。CLAUDE.md、SKILL.md、README.md——「この『.md』って何やねん」と、そこで立ち止まる人は少なくないはずだ。僕も同じだった。
調べてみたら、Claude Codeを使いこなすうえで避けて通れない基礎知識だった。
今日は、同じように「.md って何?」で立ち止まった人のために、Anthropic公式ドキュメントで調べた内容を学習ノートとしてまとめる。
なお、記事の内容はAnthropic公式ドキュメント(2026年4月時点)で確認できた内容だけで構成している。Claude Code自体はClaude Pro(月額$20)以上の有料プランに入っていれば追加費用なしで使える機能だ(公式ドキュメント記載)。
先に結論。.mdファイルを3行で
- .md は「Markdown(マークダウン)」という書式で書かれたテキストファイル
- Claude Codeでは、CLAUDE.md や SKILL.md といった「指示書ファイル」がこの形式で書かれる
- 毎回Claudeに言い直していた指示を1枚のファイルに集約して、毎セッション自動で読ませられる
そもそも「Markdown」って何なのか
Markdown(マークダウン)は、プレーンなテキストに記号を少し足すだけで、見出し・箇条書き・太字などの装飾を表現できる書式のことだ。拡張子は .md になる。
たとえばこう書くと:
# 大見出し
## 中見出し
- 箇条書き1
- 箇条書き2
**太字で強調**
テキスト全体が、人間にも機械にも読みやすい「構造化されたメモ」になる。
Word や Excel のような専用ソフトが要らず、テキストエディタだけで書けて、どこでも開けるのが最大の特徴だ。
Claude Codeで登場する主な.mdファイル
Anthropic公式ドキュメントで確認できた、Claude Codeで扱う主な .md ファイルは次の通り。
| ファイル名 | 役割 |
|---|---|
CLAUDE.md | Claudeに持続的な指示を渡すファイル。毎セッションの冒頭で読み込まれる |
CLAUDE.local.md | 個人用のCLAUDE.md。公式は .gitignore への追加を推奨 |
SKILL.md | Claude Codeの「Skills」機能で使う特別な.mdファイル。必要な時だけ読み込まれる |
README.md | プロジェクトの説明を書く、ソフトウェア開発の慣習的なファイル |
この記事ではこのうち、一番使う機会が多いCLAUDE.md について深掘りする。
CLAUDE.mdは何のためにあるのか
公式ドキュメントには次のように書かれている。
CLAUDE.md files are markdown files that give Claude persistent instructions for a project, your personal workflow, or your entire organization.
引用元:Claude Code Docs – How Claude remembers your project
直訳すると「CLAUDE.mdは、プロジェクト・個人のワークフロー・組織全体に対して、Claudeに持続的な指示を与えるマークダウンファイル」。
噛み砕くと、「毎回Claudeに言い直すのが面倒なルールを、1枚のメモにまとめて渡しておく仕組み」だと僕は受け取った。
Claude Codeは新しいセッションを始めるたびに記憶がリセットされる仕様(公式ドキュメント記載)なので、このファイルを置くことで「毎回同じ前提」をClaudeに思い出させられる。
CLAUDE.mdに書くと良いこと
公式ドキュメントでは、CLAUDE.mdに追加するタイミングとして次のようなケースが挙げられている。
- Claudeが同じミスを2回目に犯したとき
- コードレビューで「Claudeがこのコードベースについて知っておくべきだった」と気づいたとき
- 前回のセッションと同じ訂正や補足をチャットに書いているとき
- 新しいメンバーが同じ説明を必要とするとき
つまり、「毎回言い直してる自分に気づいたら、それを書く場所」がCLAUDE.mdだ。
書き方のコツとして、公式は次の3点を挙げている。
- サイズ:1ファイル200行以内が目安。長すぎるとコンテキストを消費し、指示の遵守度が下がる(公式記載)
- 構造:マークダウンの見出しや箇条書きで整理する
- 具体性:「コードを綺麗に書いて」ではなく「インデントは2スペース」のように、検証できる具体的な指示にする
なお、書きすぎには注意。公式は「ファイルが大きいほど指示の遵守度が下がる」と明記しており、詰め込めば良いというものではない。最初はルール1行から始めるのが、続けるコツだと僕は思う。
CLAUDE.mdはどこに置くのか
公式ドキュメントでは、置く場所によって適用される範囲と共有先が変わると説明されている。
| スコープ | 場所 | 用途 | 共有範囲 |
|---|---|---|---|
| 組織全体(管理ポリシー) | macOS: /Library/Application Support/ClaudeCode/CLAUDE.mdLinux/WSL: /etc/claude-code/CLAUDE.mdWindows: C:\Program Files\ClaudeCode\CLAUDE.md | 会社の標準・コンプライアンス | 組織の全ユーザー |
| プロジェクト | ./CLAUDE.md または ./.claude/CLAUDE.md | プロジェクト構造・コーディング規約 | チーム(ソースコード管理を通じて共有) |
| 個人(全プロジェクト) | ~/.claude/CLAUDE.md | 自分の好みのコーディングスタイルなど | 自分のみ(全プロジェクト) |
| 個人(プロジェクト限定) | ./CLAUDE.local.md | 個人の作業用メモ(.gitignore推奨) | 自分のみ(現プロジェクト) |
公式では「より具体的な場所のほうが、広い場所より優先される」と明記されている。たとえば、プロジェクトの CLAUDE.md は、個人の ~/.claude/CLAUDE.md より優先される。
/init コマンドで自動生成できる(CLI版の機能)
ゼロからCLAUDE.mdを書くのが難しそうなら、Claude Code CLI版(ターミナル版)の /init コマンドを使う手がある、と公式ドキュメントに書かれている。Claudeが既存のプロジェクトを分析し、ビルドコマンド・テスト手順・プロジェクト規約を自動でCLAUDE.mdにまとめてくれる。
CLI版での手順は次の3ステップ(公式記載):
- ターミナルでプロジェクトフォルダに移動する
claudeコマンドでClaude Codeを起動する- プロンプトで
/initと打つ
既にCLAUDE.mdがある場合は、上書きではなく改善提案をしてくれる、とのこと。安心設計だ。
デスクトップアプリしか使っていない僕のようなユーザーは、テキストエディタで手動でCLAUDE.mdを作成するのが基本になる。Finderで ~/.claude/ フォルダ(個人スコープ)を開き、CLAUDE.md を新規作成すればいい。
43歳・財務経理の僕が使えそうな場面(推測)
ここからは、自分の業務に引き寄せた適用のイメージ。実装して効果を測ったものではなく、「こう使えば工数が減りそう」という見立てとして読んでほしい。
1. 業務用語・略語の辞書として
社内独特の勘定科目の略語、帳票の名前、取引先コード——これをCLAUDE.mdに書いておけば、毎回「うちで『POコード』と言ったら発注番号のこと」と説明する手間がなくなるかもしれない。
仮に毎回の説明が1セッション3分としたら、月20営業日で月60分の工数削減が見込める計算になる。
2. 定型フォーマットのルール集として
「月次レポートは必ずこの順番で」「稟議書は背景→目的→コスト→リスクの順」といった会社独自のルールをCLAUDE.mdに書いておけば、Claudeが毎回その形式で下書きを作ってくれそうだ。
3. 「触ってはいけない」ルールの宣言として
「この勘定科目は仕訳を変更しない」「このExcelのマクロは触らない」のように、やってはいけないことを書いておくのも実務で役立ちそうだ。
AIに安心して仕事を任せるには、「やらないでほしいこと」を明文化するのが大事だと感じている。
どれも、「同じパターンを何度も繰り返している仕事」に刺さりそうだ。財務経理の仕事は、振り返るとその繰り返しが山ほどある。
今日から始める最小の一歩
いきなり完璧なCLAUDE.mdを作る必要はない。1行だけ書く——これで十分スタートになる。
たとえば、こんな1行から:
回答は日本語で、結論から書いてください。
これを ~/.claude/CLAUDE.md(Finderで開く)に保存するだけで、自分専用の指示書が1枚できる。
使っているうちに「あ、これも毎回言ってる」と気づいたら、1行ずつ足していけばいい。
今日のまとめ——「.md」は怖くない
- .md はマークダウン形式のテキストファイル。記号を少し足すだけで見出しや箇条書きが書ける
- Claude Codeでは CLAUDE.md / CLAUDE.local.md / SKILL.md / README.md が主に登場する
- 中でもCLAUDE.mdは、毎回言い直していた指示を1枚に集約できる
- 書くコツは「200行以内・構造化・具体的」の3点(長すぎると遵守度が下がる)
- 置き場所によって適用範囲が変わる(管理ポリシー > プロジェクト > 個人 > ローカル)
- CLI版なら
/initコマンドで自動生成もできる - 最初の1行からでOK。完璧を目指さず、使いながら育てていく
「.md」という3文字の拡張子を見ただけで身構えていた自分に、「怖がらなくていい、これはClaudeとの共通言語を書くメモ帳だよ」と伝えたい。


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